強度行動障害者の支援で注意すべきポイントとは?
強度行動障害者は常に一定の精神状態ではありません。
自分自身の体調や気持ち、周囲の環境によってその行動が増えたり、強度も高まってきます。
強度行動障害に対応する場合、誰か1人だけの支援では難しいです。
対応する施設がチームを結束し、情報共有しあって手助けすることが重要です。
「こういった状況の時はこのような対応が良い」といったマニュアルをいくつか作っておけば、強度行動障害者にとってもストレスのたまる状況が軽減されるはずです。
そして日々の行動をチェックし、その日の体調を明確に理解しておくことが重要です。
その日の記録を全員で共有するようにします。
例えば下記のような様子を記載します。
・食事の際に奇声を上げることもあったが全てを完食
・落ち着きが見られず共同者に対して攻撃的な態度を示した
・〇〇さんとの折り合いが悪く、喧嘩してしまった
このように具体的な行動があれば、それを記載しておくことでスムーズな介護が可能になります。
特に共同生活をしている方とのトラブルがあったら、バッティングしないように気を使って食事時間をずらすなどの工夫が必要です。
強度行動障害者は生活支援員によって態度を変えたり、荒々しい行動に出てしまうこともあります。
そういったときにどんな点が気に入らなかったのか、どんな指示をすると反抗的になるのかも分析を進めておくことが大切です。